「ちゃんとしなきゃ」で疲れていませんか?——責任感に潰れないディレクターの心得

はじめまして。Webディレクターの藤井真帆(ふじい まほ)です。
編集プロダクションでの取材・執筆を経て、現在はWeb制作の現場でチーム運営や進行管理にも関わっています。

この連載では、「ディレクターとして長く働き続けるための心の整え方」をテーマにお届けします。

今回は、多くの人が無意識のうちに抱えている“ある疲れ”——
「責任感疲れ」について書きたいと思います。

「ちゃんとしなきゃ」は、優しさの裏返し

Webディレクターという仕事は、「間に立つ」ことが多い職種です。
クライアント、チーム、上司、制作パートナー。
どの方向からも頼られ、調整を求められる。

その中で、私たちはつい思ってしまいます。

「自分が頑張らないと」
「ちゃんと回さなきゃ」

でも、その“ちゃんとしなきゃ”が、知らないうちに自分をすり減らしていることがあります。
責任感は素晴らしいこと。
けれど、背負いすぎると呼吸が浅くなる。

「全部自分で抱える」をやめる

ディレクターは“全体を見る人”であって、“全部やる人”ではありません。

私も新人のころは、デザイン修正のチェックから文言調整、クライアント返信まで、全部自分でやっていました。
でも、ある日チームのデザイナーに言われたんです。

「真帆さん、それ私がやりますよ。」

その一言で、肩の力が抜けました。
人に頼むことは“弱さ”ではなく、“チームで動く力”なんですよね。
誰かに任せることも、立派なマネジメントです。

「休む」をタスクに入れる

疲れを感じたときに、「もう少しだけ頑張ろう」と思う人ほど、責任感が強い人です。
でも、その積み重ねが“燃え尽き”を呼びます。

私はある時期から、スケジュール表に「休む」を入れるようにしました。

たとえば金曜の午後、30分だけ“カフェタスク”を設定する。
コーヒーを飲みながらメール整理をする時間。

“ちゃんとサボる”ことで、結果的に生産性が上がる。
これは、長く働くためのコツのひとつです。

「自分を管理する」ことも仕事のうち

プロジェクトを管理するのがディレクターの仕事なら、
自分自身のマネジメントもその一部です。

  • いつもより言葉がきつくなってないか
  • 楽しかった案件を思い出せるか
  • 「ありがとう」を言う余裕があるか

この3つをチェックして、どれかが欠けていたら“疲れサイン”。
そんなふうに、自分の心を可視化することを意識しています。


責任感は、あなたが真面目に仕事をしている証拠です。
でも、責任感に“引っ張られすぎる”と、いつの間にか立ち止まる力を失ってしまいます。

  • すべてを抱え込まない
  • 休むことも仕事にする
  • 自分を管理する

この3つを意識してみてください。
ディレクターの仕事はマラソンです。
ゴールにたどり着くためには、“ペースを落とす勇気”も必要です。

心がけ内容効果
抱え込まない任せる勇気を持つチームの信頼が生まれる
休むをタスク化意識的にリセットするバランスが戻る
自分を管理する心のチェックリストを持つ無理の早期発見ができる

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投稿者

藤井 真帆
藤井 真帆
編集プロダクション出身。働き方やキャリア形成をテーマに、Webディレクターやクリエイターの“リアルな悩み”に寄り添う記事を多く執筆。取材経験を活かし、読者の気持ちに近い視点で「働き方を整えるヒント」を発信している。