はじめまして。Webディレクターの西田悠(にしだ ゆう)です。
元インハウスの制作現場で、スケジュール調整から撮影立ち会いまで、なんでもやってました。
この連載では、現場でリアルに起きる“あるあるトラブル”をどう乗り切るかをテーマに話していきます。
今回は、若手ディレクターが必ず一度はぶつかる壁。
そう、あの魔法の言葉——
「とりあえず、ちょっと修正だけお願いします」
です。
「とりあえず」の重みは、あとからやってくる
「とりあえず修正で」って、軽く聞こえますよね。
でも現場では、この“とりあえず”が一番重い。
たとえば、
文言を少し直すだけのはずが、デザインが崩れる。
画像を差し替えたら、他ページも連動して修正が必要になる。
こうして“軽いはずの修正”が、気づけば半日仕事に。
僕も何度か、夜中に「あの“ちょっと”がちっとも終わらない…」ってなりました。
「何を・どこまで」をすぐ確認する
まず最初にやるべきは、修正の範囲を言葉にすること。
クライアントが言う「軽く」は、こちらの「軽く」と一致していないことが多いです。
たとえば、
「写真を変えるだけです」
→ 実際にはレイアウト崩れ・文言調整・レスポンシブ対応まで含まれていることも。
なので、まずは聞きます。
「差し替えは1点だけですか?」
「文言も一緒に修正しますか?」
「公開日などのスケジュールは変わりますか?」
“確認のひと手間”が、後の3倍の手戻りを防ぎます。
「優先度」を聞くクセをつける
修正依頼が重なってくると、すべてを同時に処理するのは不可能。
だからこそ、優先度を確認するのがディレクターの仕事です。
僕がよく使うフレーズはこれ。
「この修正、他の対応よりも先に出すべきですか?」
これだけで、クライアントも“考えるモード”に入ってくれます。
優先度が明確になると、チームも安心して動ける。
逆にここを聞き忘れると、「あれ、まだ出てないんですか?」の地雷が待っています。
「今後どうしたいか」を一度だけ聞く
“とりあえず修正”の中には、「方向性がまだ決まっていない」というサインが隠れています。
そういう時は、一歩引いてこう聞きます。
「今回の修正は、最終形に近づけたい感じですか?
それとも一旦の仮対応として進めましょうか?」
ここで“仮対応”だとわかれば、無理に完璧に仕上げる必要はありません。
逆に“最終形に近づけたい”なら、根本から調整すべき。
ディレクターが“修正の温度”を見極めることで、現場の混乱はぐっと減ります。
「とりあえず修正」は、どんな現場にもあります。
でも、“とりあえず”に飲まれないコツはあります。
- 何を・どこまでを確認する
- 優先度を聞く
- 今後どうしたいかを確かめる
この3ステップだけで、対応の質が劇的に変わります。
修正依頼は敵ではなく、クライアントの“迷い”を一緒に整えるチャンス。
肩の力を抜いて、会話の中で整理していきましょう。
| ステップ | 行動 | 効果 |
|---|---|---|
| 1. 範囲を確認する | 「どこまでやるか」を明文化 | 手戻り防止 |
| 2. 優先度を確認する | 「どれを先に出すか」を決める | スケジュール安定 |
| 3. 今後の方向性を聞く | “仮対応”か“最終形”かを確認 | 判断ミスを防ぐ |

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