1年目って、不安と期待が入り混じったり、急に自信が萎んだり、ほんの小さな言葉で一気に救われたり。
まっすぐ頑張りたいのに、気持ちが追いつかなくなる瞬間があるものです。
今回届いたのは、クリエイティブディレクター1年目の和葉さんからの相談。
入社半年で仕事の流れは見えてきた。でも、10年目の先輩のようには到底できない。
「どうすればあんなふうになれるの?」という悩みです。
その気持ち、FIELD NOTE編集部はめちゃくちゃわかる。
というわけで今回もライター10人全員集合。
少し肩の力を抜きながら、みんなで和葉さんの相談を囲みました。
目次
【相談】
クリエイティブディレクター1年目の和葉といいます。
入社して半年くらいがたって、やっと仕事の流れがつかめてきました。
ですが、毎日仕事をしていて、なぜ私は先輩(10年目)のように対応や仕事ができないのだろう、と悩んでいます。
メールの書き方やドキュメントの作り方、お客さんとの対話、提案の内容…
私も先輩のように仕事がしたいと思っているのですが、どうしたらいいか教えてください。
回答スタート!
佐藤
うん…これは誰もが通る道だと思う。
「なんであの人みたいにできないんだろう」って、僕も何度も思ったよ。
村上
いや、俺なんて最初のメール“語尾の勢い”でごまかしてたからね(笑)
先輩のメールと見比べて絶望してた。
西田
10年目と比較するのは、体力差ある相手と腕相撲してるようなもんだって。
その人は10年分のミスと修羅場を積んでるからこその“あの動き”なんだよな。
山本
本当にそう。
1年目のときって「早く先輩みたいにならないと」って焦るけど、
そもそも“同じステージに立っていない時期”なんですよね。
先輩は“説明がうまい”のではなく、“判断基準が多い”
高橋
先輩が軽やかに対応してるように見えるのは、
メール術でも資料術でもなくて、
「判断基準のストック量」が違うからなんだよ。
10年あれば、大体のケースが「見たことある」「こう返せば進む」がわかる。
逆に1年目は全部が“初めてのデータ”。
そりゃスピードも質も違って当然。
小川
UXの仕事も同じで、先輩は“分析済みの材料”をたくさん持っている。
だから迷わず言語化できるんです。
でも、その材料は全部、少しずつ集めてきたものなんですよ。
「できない」じゃなく「まだ知らない」だけ
藤井
和葉さんの文面から、“ちゃんと見てる人”だってすごく伝わります。
先輩を観察して学ぼうとしていること自体が、もう成長のサインです。
「できない」って言葉、つい使っちゃうけど、
実際は“まだ知らない”だけ。
知らなかったことをひとつずつ覚えていくのが、1年目の特権です。
中村
僕は、その“まだ知らない状態”を大事にしてほしいと思う。
なぜなら、知らないからこそ気づけることもあるから。
UIを見ても、文章を読んでも、素直に「なんで?」と思える時期って意外と短い。
その視点をメモしておくと、数年後、武器になります。
10年目の“上手さ”は、ミスの量でできている
西田
先輩のスマートな対応、あれ実は“ミスの累積からの学習”だから。
あの人らだって昔はメール1本に30分かけてたはずだぞ。
緊張して声震えてたこともあるだろうし、
提案で空振りした夜だって絶対ある。
佐藤
ほんとそれ。
僕だって、当時のメール見返したら「こんな文章でよく送ったな」って思うもん。
ミスした分だけ、“迷わないライン”が育つんだよね。
じゃあ、どうすれば“あの先輩”みたいになれる?
① 「先輩の良さ」を分解してメモする
高橋
例えば、先輩のメールが“すごい”と思ったら、
- 語尾が簡潔
- 要点の順番が整理されてる
- 依頼・確認・結論の並びが同じ
- 無駄な言い訳がない
こういうふうに“理由”で見てみる。
分解すると、真似しやすくなるからね。
② “コピー”じゃなく“型”として盗む
小川
文章のテンプレを丸写しじゃなくて、
「この人は、どういう順番で考えてるんだろう?」を読み取ると、吸収のスピードが上がる。
③ 小さく真似して、小さく褒める
山本
自分のスキルを育てるとき、
“大成功”を目指すと心が折れるから、
「このフレーズうまく書けた」「この説明通じた」
くらいの小さな達成を積むことが大事です。
④ “時間がかかる自分”を許す
藤井
1年目はスピードより“丁寧さ”を大切に。
焦ると判断が荒くなるから、
できるだけ落ち着いて、ひとつひとつ進めてくださいね。
10人からのメッセージ
佐藤
10年目と比較しなくていいよ。
1年目には1年目にしか見えない景色がある。
村上
俺なんか最初“勢いだけ”だったからね(笑)
今の悩みはちゃんと成長してる証拠!!
西田
焦る必要なし。
今の経験、全部あとで効くぞ。
中村
観察して“なぜそう見えるのか”を一つずつ拾ってみてね。
それが将来の武器になるから。
高橋
先輩との差は“経験値の差”。
数年後にはあなたが誰かに抜かされない理由になる。
山本
1年目で完璧な人なんていません。
安心して、一歩ずつで大丈夫です。
藤井
不安になるってことは、仕事に誠実な証。
そのまま進んでいいと思います。
小川
上手さの正体を“構造”として見ていくと、吸収は早くなります。
田中
先輩みたいになりたいなら、焦らず“空気の読み方”を覚えるところから。
場の流れを見る力、めちゃくちゃ強い武器になるよ。
黒川
今の悩みは、静かにあなたを前へ押しています。
記録しておくと、いつか自分の言葉になりますよ。
編集部からの返答
和葉さん、相談してくれてありがとう。
1年目の不安って、人に言われてもなかなか晴れないものだけど、
こうやって言葉にしてくれたこと自体が、すごく大事な一歩です。
先輩のようになれないのは、才能じゃなくて“時間の差”。
でも、時間はこれから自分で積み上げていける。
ゆっくりでいいし、かっこ悪くてもいい。
その積み重ねが、気づいたら“後輩に真似される側”になります。
このQ&Aは、みんなの悩みを一緒に考える場所。
今回のように「ちょっと気になること」でも大歓迎です。
またいつでも送ってくださいね。

