2026年、どんな仕事をしていきたいか。
この問いを正面から考えたとき、
一番最初に浮かんだ言葉が
「もっとできるようになりたい」でも
「結果を出したい」でもなく、
「抱えすぎない仕事の仕方を覚えたい」だった。
少し後ろ向きに聞こえるかもしれない。
でも、これは逃げたいという話じゃない。
むしろ逆で、
ちゃんと仕事を続けるために、必要な目標だと思っている。
抱えられるから、抱えてきた
これまでの仕事を振り返ると、
俺は「抱えられる側」に回ることが多かった。
・進行が怪しくなったら自分が巻き取る
・誰かの判断が遅れていたら代わりに整理する
・調整が難しいところは自分が前に出る
そうやって現場を支えてきた自負もあるし、
実際、それで助かった場面も多かった。
抱えられる人が現場にいると、
一時的には回る。
トラブルも表に出にくい。
「なんとかなった」という結果も残る。
だから、抱えるやり方を疑わずにここまで来た。
でも、楽にはならなかった
ただ、正直に言うと、
年を重ねるごとに楽になる感覚はなかった。
案件は増える。
関わる人も増える。
調整の範囲も広がる。
抱えれば抱えるほど、
自分のところに情報も判断も集まる。
それが積み上がって、
気づけば「自分が詰まる」状態になる。
一番しんどかったのは、
「ちゃんとやっているはずなのに、余裕がない」
という感覚だった。
頑張り方を間違えている気がする。
でも、どこを変えればいいのか分からない。
そんな状態が続いていた。
抱えすぎると、周りが止まる
あるとき、ふと気づいた。
自分が全部抱えている現場ほど、
周りが動きにくくなっている。
判断を待つ人が増える。
確認が自分に集まる。
「西田が見てくれるだろう」という空気ができる。
これは、誰かが悪いわけじゃない。
構造の問題だ。
抱える人がいると、
周囲は無意識にそこへ寄ってくる。
結果として、現場の動きは一点集中になる。
自分が頑張るほど、
チーム全体の動きが細くなる。
この矛盾に、ようやく気づいた。
2026年は「全部拾わない」前提で考えたい
だから2026年は、
最初から考え方を変えたいと思っている。
・自分がやらなくていい仕事は、やらない
・判断は、持つ前に渡す
・整理すれば人が動けるなら、整理で止める
・前に出るより、間に立つ
これは手を抜く話じゃない。
役割を正しく使うという話だ。
ディレクターの仕事は、
自分が一番忙しくなることじゃない。
現場が止まらない形を作ることだ。
そのために、
「抱えない」という選択を、
ちゃんと技術として身につけたい。
今年、伸ばしたいのは「手放し方」
2026年に伸ばしたいのは、
新しいツールでも、
新しい肩書きでもない。
手放し方だ。
・どこまで任せていいか
・どこで線を引くか
・どう渡せば相手が動きやすいか
これを感覚ではなく、
言葉と行動で示せるようになりたい。
抱えないためには、
丸投げではダメだ。
放置でもダメだ。
整理して、分けて、渡す。
この一連を、ちゃんと仕事にしたい。
どういう関わり方をしていきたいか
2026年は、
「なんでもできる人」より、
「現場が回る形を作れる人」でいたい。
誰かの代わりに動くより、
誰かが動ける状態を作る。
自分が前に出るより、
前に出る人を支える。
トラブルを自分で消すより、
トラブルが広がらない構造を作る。
そういう関わり方を選びたい。
抱えすぎないことは、逃げじゃない
昔は、
抱えない=逃げ、
みたいな感覚がどこかにあった。
でも今ははっきり言える。
抱えすぎないことは、現場への責任の取り方の一つだ。
一人が無理をすると、
現場は長く続かない。
チームも育たない。
自分も持たない。
続けるためには、
やり方を変えなきゃいけない。
2026年は、
「全部拾わない」という前提に立って、
それでもちゃんと仕事が回るやり方を、
愚直に試していく一年にしたい。
新しい一年に向けて
このテーマは、
たぶん派手じゃない。
目標としても地味だと思う。
でも、
この地味さが、次の数年を支えると信じている。
抱えすぎない。
でも、投げ出さない。
現場にちゃんと関わり続ける。
2026年は、
そんな仕事の仕方を、
自分のものにしていきたい。

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