入社を待つ時間に やっておくと楽になること

評価されない時間を どう過ごすか

入社前や、仕事を始めて間もない時期に、誰もが一度は気になることがある。
それは、「いつ評価されるのか」ということだ。

ちゃんとやっているつもりなのに、特に反応がない。
怒られるわけでもないが、褒められるわけでもない。
この状態が続くと、「今の時間って意味あるのかな」と考え始めてしまう。

この回で扱いたいのは、その「評価されない時間」の過ごし方だ。
頑張り方の話でも、耐え方の話でもない。
評価が返ってこない時期に、何をしておくと後から楽になるか、という話をする。

今すぐ完璧にできなくていい。
2月から少しずつで十分だ。
行動は具体的に書くが、気持ちを縛る話はしない。

評価されない時間は、誰にでもある。
ただ、その時間をどう扱うかで、その後の動きやすさがかなり変わる。
それを、できるだけ現実的な形で整理していきたい。

評価されない時間は「失敗」ではない

仕事を始めたばかりの頃、評価が返ってこないのは珍しいことではない。
むしろ、多くの仕事ではそれが普通だ。

理由は単純で、成果がまだ形になっていないからだ。
作業が積み重なっている途中で、判断や結果が表に出る段階まで来ていない。
だから評価のしようがない、という状態になりやすい。

この時期にありがちなのが、「評価されない=足りていない」と結びつけてしまうことだ。
でも実際には、評価が保留されているだけ、というケースも多い。

評価されない時間は、放置されている時間ではない。
ただ、確認されている途中の時間だ。

ここを勘違いすると、焦って動き方を変えすぎてしまう。
本来は積み重ねる段階なのに、無理に目立とうとしたり、必要以上に空回りしたりする。

まず押さえておきたいのは、評価が返ってこない時間そのものは、異常でも失敗でもないということだ。

評価は「後からまとめて返ってくる」ことが多い

仕事の評価は、リアルタイムで返ってくるとは限らない。
特にチームで進む仕事では、評価のタイミングが後ろにずれやすい。

たとえば、自分がやった下準備が、数週間後の判断を支えていたりする。
自分が整えた資料が、別の人の説明を助けていたりする。
でもそれは、その場では分からない。

評価は、ある程度の結果が出てから、まとめて振り返られることが多い。
途中経過の一つひとつにコメントが入るとは限らない。

この構造を知らないと、「何も見てもらえていない気がする」という感覚に引っ張られる。
でも実際には、見られていないのではなく、まだ評価の段階に来ていないだけだ。

評価が遅れる仕事ほど、後から効いてくることも多い。
そのことを知っているかどうかで、評価されない時間の受け取り方が変わる。

評価されない時間にやっておくと楽になること

評価が返ってこない時期に大事なのは、結果を出そうと焦ることではない。
この時間を「観察と整理の時間」として使うことだ。

具体的には、まず周りをよく見る。
誰がどんな判断をしているのか。
どこで仕事が止まりやすいのか。
何が決まると、次が動きやすくなるのか。

自分がまだ主導権を持っていない時期だからこそ、見えることがある。
この段階でしか見えない全体の流れもある。

もう一つは、自分の作業を言葉にできるようにしておくことだ。
「何をしているか」ではなく、「何のためにそれをしているか」。
これを自分の中で整理しておく。

評価が返ってくるタイミングが来たとき、ここが言語化できていると話が早い。
準備していたかどうかの差は、この部分に出やすい。

コラム|評価されない時間が一番長かった頃の話

仕事を始めてしばらくの間、僕はほとんど評価されていなかった。
少なくとも、自分ではそう感じていた。

やることは増えていく。
頼まれる仕事も途切れない。
でも、「よかった」「助かった」といった言葉はほとんど返ってこない。

正直に言うと、「自分は役に立っていないのでは」と思っていた時期がある。
失敗しているわけではない。
でも、手応えもない。

今振り返ると、あの時期にやっていた仕事は、評価しにくいものが多かった。
表に出る成果ではなく、判断の前段階を支える作業ばかりだった。

当時の僕は、それを「成果が出ていない」と受け取っていた。
でも実際には、「成果になる前の工程」にずっと関わっていた。

あるとき、少し大きめの案件が一区切りついた。
その場で初めて、「あのときの整理が助かっていた」と言われた。

正直、その瞬間まで、その仕事の価値を自分でも分かっていなかった。
評価は、ずいぶん後から返ってきた。

もしあの評価されない時間に、焦って動きを変えていたら、たぶんその仕事にはつながっていなかったと思う。
評価されない時間は、無駄な時間ではなかった。
ただ、結果が見えない時間だっただけだ。

今、評価されない時間にいる人には、こう伝えたい。
今は「見えない場所」にいるだけかもしれない。
それは、間違った場所ではない。

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投稿者

村上 駿
村上 駿
SNSマーケティング会社出身。SNSとオウンドメディアを組み合わせた連携企画で多数の実績を持つ。トレンド分析を得意とし、バズよりも“共感を生む”発信戦略をテーマに活動中。SNS運用担当とWebディレクターの橋渡し役として、現場のリアルな課題を発信している。