Webの現場あるあるは だいたい裏側にある

レポートを見る前に 「これ本当に合ってる?」から始まる

Webの現場で、レポートが共有されたとき。
まず最初にやることが「数字を見ること」だと思われがちです。

でも実際は、
これ、本当に合ってる?
から始まることが多い。

この話をすると、たまに誤解されます。
疑ってかかるなんて失礼じゃないか。
数字を信じないのはプロじゃないんじゃないか。
そんなふうに思われることもあります。

でも、これは不信感の話ではありません。
Webの現場あるあるです。

レポートを見る前に、
この数字、ちゃんと今の話と合ってる?
この前提、ずれてない?
期間、ここで合ってる?
そういう確認から自然に入ってしまう。

今回は、その「裏側」の話です。
大きな教訓にするつもりもありません。
ただ、そういうもんだよね、という話をそのまま書きます。

レポートが間違っているわけではない

まず最初に言っておくと、レポートが間違っているわけではありません。

数字も合っている。
集計も正しい。
グラフもきれい。

それでも、これ本当に合ってる?という気持ちが出てくる。

理由はシンプルで、Webの現場では「数字が正しい」と「今見るべき数字」が一致しないことがあるからです。

例えば、施策Aの効果を見るつもりだったのに、施策Bが混ざった期間の数字になっている。
あるいは、今は様子見のフェーズなのに、判断前提の数字として出てきている。

数字としては合っている。
でも、文脈がずれている。

このズレが起きやすいのが、レポートが「まとめられた瞬間」です。

「どの数字か」より「いつ・何のためか」

レポートを見る前に確認しているのは、
実は数字そのものではありません。

いつの話か。
何のために出てきた数字か。
今日の会議で、何を決めるつもりなのか。

ここが曖昧なまま数字を見ると、途端に判断が難しくなります。

増えているけど、これは喜んでいいのか。
下がっているけど、今は想定内なのか。
この数字で、何を言えばいいのか。

だから、
これ本当に合ってる?
という確認が先に出る。

これは、慎重というより習性に近いです。
Webの現場に長くいると、自然に身につきます。

「疑ってる」のではなく「揃えに行っている」

外から見ると、最初に疑っているように見えるかもしれません。

でも実際は、揃えに行っている感覚に近い。

数字。
前提。
目的。
タイミング。

この4つが揃っていないと、レポートはただの数字集になります。

だから、
この期間で合ってる?
この指標、今の話だっけ?
という確認が入る。

これは誰かを責めるためではありません。
むしろ逆で、
無駄な議論を減らすための動きです。

コラム|「きれいなレポートなのに、話が進まなかった日」

昔、すごくきれいなレポートをもらったことがあります。
数字も揃っている。
グラフも見やすい。
説明も丁寧。

でも、会議はなぜか止まりました。

数字を見て、
で、これで何を決めるんだっけ。
という空気になった。

そのときに出たのが、
これ本当に合ってる?
という一言でした。

数字が間違っているという意味ではありません。
今の話と合っているのか、という意味です。

確認してみると、見ていた期間が、施策前後で微妙にずれていた。
判断したいポイントと、集計軸が噛み合っていなかった。

レポートは正しい。
でも、会話に合っていなかった。

そのあと、
じゃあ今回はどこを見る?
と話し直して、数字を絞り直したら、会議はちゃんと進みました。

この経験以降、レポートを見る前に前提を確認する癖がつきました。

疑っているわけではありません。
話を進めたいだけです。

Webの現場あるあるは、だいたい裏側にある

表から見ると、数字を見て判断しているように見える。
レポートを読んで結論を出しているように見える。

でも裏側では、
これ本当に合ってる?
から始まっていることが多い。

数字が合っているか。
ではなく、話と合っているか。

この確認があるから、Webの現場は意外とゆっくり進みます。
でも、その分、大きく外すことは減ります。

あるあるは、
数字を疑っているのではなく、
前提を揃えているだけ、という話でした。

まあ、そういうもんです。

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投稿者

高橋 颯人
高橋 颯人
SEOコンサル出身。数値分析と戦略立案を得意とし、Webディレクター向けに“数字で語る進行管理”を提唱している。GA4やSearch Consoleを使った改善提案を得意とし、数字に苦手意識を持つディレクターにもわかりやすく解説する記事で人気。