Webの仕事をしている人は だいたい好奇心でできている

「なんでこう見えるんだろう?」を考えるのがやめられない

Webの仕事をしている人は、だいたい好奇心でできています。
スキルより先にあるのは、「なんで?」という気持ちです。

街を歩いていても、サイトを見ていても、アプリを触っていても、頭の中で同じ問いが浮かびます。
「なんでこう見えるんだろう?」
「なんでここでスクロール止まるんだろう?」
「なんでこのボタン、押したくなるんだろう?」

別に分析を頼まれたわけではありません。
でも考えてしまう。
勝手に分解してしまう。
そして、ちょっと楽しい。

Webの仕事って大変そう、忙しそう、と言われることは多いです。
でもその裏側にあるのは、わりと単純な好奇心です。
今日はそんな、やめられない「なんで?」の話をします。

サイトを開いた瞬間に 視線の動きを追ってしまう

新しいサイトを開いたとき、最初に見るのは内容ではありません。
自分の視線です。

「あ、ここから読ませたいんだな。」
「ここで一回止めたい設計だな。」
そんなことを考えながら、無意識に目の動きを追っています。

なぜこの写真がこの位置なのか。
なぜこの文字は太字なのか。
なぜここに余白があるのか。

問いは止まりません。

Web制作に関わる前は、単純に「きれい」「見やすい」で終わっていました。
でも今は違います。
「なぜ見やすいのか」を考えます。
「なぜ見づらいのか」も考えます。

これ、義務ではありません。
単純に気になるからです。

そして、うまくできている設計を見ると嬉しくなります。
「うまいなあ。」
「ちゃんと考えられてるなあ。」
勝手に拍手している自分がいます。

この瞬間があるから、Webの仕事はやめられません。

アプリの違和感に つい立ち止まる

アプリを触っていて、ほんの少しだけ引っかかる瞬間があります。
ボタンの位置が微妙。
遷移が一拍遅い。
文言がほんの少し硬い。

普通は流してしまう違和感です。
でも止まってしまいます。

「なんでここ、ちょっとストレスなんだろう?」
「どこがズレてるんだろう?」

その原因を探し始めると、止まりません。

情報の優先順位なのか。
動線なのか。
言葉のトーンなのか。

考えているうちに、気づけば30分経っています。
ただのユーザーのはずなのに、完全に分析モードです。

でもこれ、嫌いじゃないんです。
むしろ楽しい。

違和感の正体が分かった瞬間は、小さな達成感があります。
「ああ、そこか。」
パズルがはまる感じです。

Webの仕事って、たぶんこういう小さな発見の積み重ねです。

看板もメニューも バナーも全部教材に見える

電車の中吊り広告。
コンビニの棚POP。
ラーメン屋の券売機。

全部が教材に見えます。

「なぜこの色なんだろう?」
「なぜこの順番なんだろう?」
「なぜこの言い回しなんだろう?」

正解を探しているわけではありません。
理由を想像しているだけです。

Webの仕事は、画面の中だけで完結しません。
人がどう見るか。
どう感じるか。
どう動くか。

それを考える仕事です。

だから街のあらゆる表示物が、ヒントになります。
うまくいっている例も、惜しい例も、全部観察対象です。

気づけば、日常がリサーチの連続です。
でもそれは疲れる作業ではなく、好奇心の延長です。

「なんで?」が原動力になっている

Webの仕事って、専門用語も多いし、覚えることも多いです。
大変な場面もあります。

でも続けている人の多くは、「なんで?」を楽しんでいます。

なぜこの数字が伸びたのか。
なぜこのページで離脱するのか。
なぜこの言葉は刺さったのか。

答えが一つじゃないから面白い。
試してみたくなる。
仮説を立てたくなる。

好奇心が先にあって、そのあとに技術がついてくる。
そういう順番の人が多い気がします。

もし今、「Webの仕事って楽しそうだな」と少しでも思っているなら、その感覚はたぶん正しいです。
派手な成果よりも、地味な問いの積み重ねが楽しい人に向いています。

「なんで?」をやめられない人は、だいたいこの仕事に向いています。

まとめ

Webの仕事をしている人は、だいたい好奇心でできています。
「なんでこう見えるんだろう?」と考えるのがやめられない。

それは癖みたいなものです。
でもその癖が、仕事の原動力になっています。

サイトを見る。
アプリを触る。
街を歩く。

全部が問いのきっかけになります。

もし今、少しでも気になっているなら、それはもう立派な入り口です。
難しい知識がなくても大丈夫です。
最初に必要なのは、好奇心です。

Webの仕事は、だいたいその「なんで?」から始まります。

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投稿者

中村 海斗
中村 海斗
デザイナーからUXライターへ転身。構成と表現のバランス感覚に優れ、デザインの意図を“言葉”として翻訳することを得意とする。デザインとライティングの橋渡し役として、UIテキストや構成設計、トーン&マナーの整備を支援している。