Webの仕事をしている人は だいたい好奇心でできている

流行の裏側を勝手に分析してしまう

流行っているものを見ると、まず楽しむ前に「どうして流行ったんだろう」と考えてしまう。
これ、Webの仕事をしている人あるあるだと思っている。

新しいアプリが急に広がった。
ある動画フォーマットが一気に真似され始めた。
誰かの投稿が急激に拡散している。

普通なら「すごいな」「面白いな」で終わるところを、つい構造を探してしまう。
偶然なのか、必然なのか。
タイミングなのか、設計なのか。

今回はその話をする。
流行の裏側を勝手に分析してしまう、このやっかいな癖について。

でも先に言っておくと、これは冷めているからではない。
むしろ逆で、好奇心が止まらないだけだ。

流行を見ると、まず「入口」を探してしまう

新しいトレンドが生まれると、まず気になるのは最初の入口だ。
誰が最初に火をつけたのか。
どのタイミングで一気に広がったのか。

表に見えているのは、たいてい拡散しきった後の姿だ。
でも僕は、そこに至るまでの小さなきっかけを想像してしまう。

たまたま有名人が触れたのか。
アルゴリズムの変化が後押ししたのか。
もともと潜在的に需要があったのか。

こういうことを考え始めると、止まらない。
流行を楽しんでいるはずなのに、頭の中では分解作業が始まっている。

これはもう職業病というより、癖だ。
でも同時に、この癖があるから仕事が面白いとも思っている。

「なぜ今なのか」を考えるのがやめられない

トレンドには必ず「なぜ今なのか」という問いがついてくる。
数年前ではダメだった理由。
来年では遅い理由。

流行は、単体では成立しない。
その時代の空気や、ユーザーの気分や、社会の出来事と結びついている。

だから、単純に「面白い」で終われない。
「今だから刺さった」という文脈を探し始める。

これをやっていると、世の中が少し立体的に見える。
流行は突然生まれているようで、実は準備期間があったりする。

Webの仕事をしていると、この「準備期間」を想像するのが楽しい。
流行の裏側にある、小さな積み重ねを探すのが面白い。

バズの裏にある「偶然」と「設計」を分けたくなる

ある投稿が急に伸びているとき、まず考えるのはこれだ。
これは偶然なのか、それとも設計なのか。

偶然がゼロのバズはないし、設計がゼロのバズもない。
でも、どちらの割合が大きいのかは気になる。

構成はどうか。
最初の一文でちゃんと引き込んでいるか。
コメント欄の空気はどうか。

こんなことを考えながらスクロールしている自分に、たまに笑ってしまう。
純粋に楽しんでいるつもりなのに、頭の中では会議が始まっている。

でもこの視点があるから、次の企画を考えるときに引き出しが増える。
偶然を偶然のままにしない癖が、仕事につながっている。

流行に冷めているわけではない

ここまで読むと、何でも分析して楽しめない人みたいに聞こえるかもしれない。
でも実際は逆で、流行が好きだからこそ分解したくなる。

新しいものを見るとワクワクする。
「これどうやって広がったんだろう」と考える時間が楽しい。

Webの仕事は、好奇心がエンジンになっている部分が大きい。
流行を観察するのも、その延長線上だ。

表に見えているものだけで満足できない。
もう一段奥をのぞきたくなる。

それは性格というより、習慣になっている。

気づけば日常も分析対象になっている

SNSだけではない。
街中の広告や、コンビニの商品棚や、テレビの演出も、つい観察してしまう。

このパッケージはどの層を狙っているのか。
このコピーはどこで議論されたのか。
この構成は何秒で興味をつかむ設計なのか。

普通に暮らしているつもりでも、どこかでずっと考えている。
でもそれを苦しいとは思っていない。

むしろ、世界が少し面白く見える。
裏側を想像できると、コンテンツの見え方が変わる。

好奇心でできている仕事

Webの仕事は、派手に見えることもある。
でも実際は、地道な観察と、小さな仮説の積み重ねでできている。

流行の裏側を勝手に分析してしまうのは、その延長だ。
誰に頼まれたわけでもないのに、気づけば考えている。

それは面倒くさい癖でもあるけれど、同時に原動力でもある。
好奇心があるからこそ、企画は続けられる。

もしあなたが流行を見るたびに「どうして?」と考えてしまうなら、それはきっと悪いことではない。
Webの仕事は、だいたいそういう人でできている。

そしてその好奇心がある限り、この仕事はたぶん、ずっと面白い。

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投稿者

村上 駿
村上 駿
SNSマーケティング会社出身。SNSとオウンドメディアを組み合わせた連携企画で多数の実績を持つ。トレンド分析を得意とし、バズよりも“共感を生む”発信戦略をテーマに活動中。SNS運用担当とWebディレクターの橋渡し役として、現場のリアルな課題を発信している。