年度末進行って、だいたい似たところで詰まります。
案件数が多いとか。
修正が増えるとか。
人が足りないとか。
もちろんそれもあります。
でも、もっと静かに、地味に詰まるポイントがあります。
それは、進行表が止まっていることです。
進行表はある。
更新もしている。
色もついている。
なのに、なぜか現場はバタついている。
それ、もしかすると「形だけの管理表」になっているかもしれません。
今日は、進行表がちゃんと“動いているかどうか”という話をします。
年度末にありがちな詰まりどころと、そこからの軽い立て直し方の話です。
進行表はあるのに、なぜか詰まる
年度末になると、進行表はだいたい立派です。
担当も明確。
締切も並んでいる。
ステータスも整っている。
なのに、なぜか現場がザワザワしている。
確認が止まっている。
「これ、今どうなってるんだっけ?」という声が増える。
進行表があるのに詰まるとき、だいたい起きているのはこれです。
進行表が“記録”になっている。
本来、進行表は予測と調整の道具です。
でも忙しくなると、「終わったことを書き留める表」になりがちです。
修正が入ったら日付を変える。
終わったらチェックを入れる。
それ自体は間違っていません。
ただ、そこに「次どう動くか」の視点が抜けると、表は履歴になります。
年度末は、とにかく動きが速い。
履歴管理では追いつきません。
詰まりどころは、だいたい“空白”にある
進行表が止まるとき、目に見える遅れよりも、見えない空白が増えます。
「確認中」のまま動いていない。
「調整中」と書いてあるが、誰が動くのか曖昧。
期限が空欄のまま。
年度末の詰まりは、だいたいここです。
空白が放置される。
忙しいときほど、「後で埋めよう」と思います。
でも年度末に“後で”は、ほとんど来ません。
だから私は、3月に入ったら一つだけやります。
空白をそのままにしない。
期限がないなら、仮でも入れる。
担当が曖昧なら、仮でも置く。
確認中なら、「いつ確認予定か」を書く。
完璧でなくていい。
仮でいい。
それだけで、進行表はまた“動き始める”感じがします。
受託の年度末は、走るのに止まる
今の私はあまりなくなってきたのですが、受託をメインでやっていたころは、年度末ならではの止まり方がよくありました。
「予算消化の都合で、どうしてもこれを今年度中にお願いします」。
ここまではスピード感があります。
資料も急ぎで届く。
決裁も通る。
制作側も走る。
問題はその後です。
修正を出して、レビューをお願いしたタイミングで、
「忙しいので、確認の時間が取れなくて」と言われる。
年度末なので、それは本当です。
でもこちらは「年度内公開」というゴールを握っている。
そのままレビューが止まると、進行はスタックします。
進行表上は“顧客確認待ち”としか書けない。
当時の私は、最初は正面から期限を押しにいっていました。
「この日までにお願いします」と切る。
でも、それだけでは動かないことも多い。
そこでやり方を変えました。
レビュー依頼を出すときに、「全部の確認」ではなく、「年度内公開に直結する部分だけ」に絞るようにしました。
たとえば、法的に影響がある文言。
価格や条件。
対外的なメッセージ。
ここだけは年度内に確定が必要です、と明確に伝える。
それ以外の細かい改善は次のタイミングでも対応可能と分ける。
すると、意外と動きます。
全部を一度に確認しようとすると、相手も構えてしまう。
でも「ここだけ決めてください」と絞ると、心理的なハードルが下がる。
全部が動くのを待たない。
動く部分だけ先に動かす。
年度末の受託は、この設計でずいぶん救われました。
動いている進行表は、少し騒がしい
使える進行表は、静かではありません。
少し騒がしい。
赤字が入る。
矢印が増える。
メモが増える。
年度末に静かな進行表は、だいたい危険です。
更新されていない可能性が高い。
私は、年度末の週に一度、進行表を眺めて「今週ここ動いた?」と確認します。
動いていない列があれば、そこを見直す。
動いていない箇所は、たいてい止まりかけている場所です。
HOWTOと言うほどでもありません。
でも、「動いているかを見る」という視点だけで、詰まりは早めに拾えます。
年度末は、立派さより“呼吸”を優先する
年度末の現場で詰まるのは、仕事量だけではありません。
進行表が、現場の呼吸と合わなくなることです。
きれいな管理表を保つことより、
今の動きに合わせて揺らすこと。
年度末は、その感覚が大事です。
進行表が立派であることより、
今日の現場に合っていること。
空白があれば仮で埋める。
全部を一気に確認しない。
動くところから動かす。
それだけで、3月の景色は少し変わります。
年度末進行、だいたいここで詰まる。
でも、まだ間に合います。
進行表をきれいに整えるより、
今ちゃんと動いているかを見る。
それだけで、現場は少し軽くなります。

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