年度末進行になると、スケジュールは一気に埋まる。
新規施策、改修案件、報告資料、振り返り、来期提案。どれもちゃんと大事だし、どれもちゃんと急ぎだ。
その中で、だいたい最後に回されるものがある。
SNSだ。
「今週はちょっと厳しいですね」「落ち着いたらやりましょう」「まずはこっち優先で」。
このセリフ、年度末の現場では何度も聞く。
止めても大事故にはならない。
だからこそ後回しになる。
でも、止まったSNSは、あとでじわっと効いてくる。
今日はその話をする。
そして、忙しい週でも止めないための、小さな設計の話も混ぜていく。
読んでいるうちに、たぶん「ああ、これうちだ」となるはずだ。
目次
年度末進行、だいたいここで詰まる
年度末の詰まり方は派手ではない。
炎上もしないし、大きな事故もない。タスクが静かに積み上がる。
優先順位を決めているつもりでも、「今期中に数字が出るもの」が自然と上に来る。
SNSは長期戦だ。即効性が見えにくい。だから順位が落ちる。
気づいたら「今週は投稿なし」になる。
一週なら大丈夫だと思う。二週目も、まあいいかと思う。三週目で、ちょっと焦る。
フォロワーは頻度よりも「動いている気配」を見ている。
止まると、空気が止まる。
年度末は忙しい。
でも忙しい週に止まる設計になっていること自体が、実は設計の問題でもある。
受託あるある。原稿が来ない。レビューが返らない。
ここで、もう一段リアルな話をする。
社内案件ならまだコントロールできる。でも受託でクライアントのSNSを運用していると、事情は少し変わる。
原稿テーマが出てこない。
素材が届かない。
レビューに出したのに、OKもNGも返ってこない。
そして投稿日が近づく。
これは年度末あるあるの上位だ。
SNSはクライアント側でも最後に回されがちだ。
昔の僕は待っていた。
「そろそろ返ってくるはず」と思いながら、ギリギリまで待つ。
結果、投稿は止まる。
そのとき分かった。
待つ設計は止まる設計だ。
そこからやり方を変えた。
テーマが来なくても出せる“依存度の低い投稿”を常に3本ストックするようにした。
業界トピックの簡易解説。
過去投稿の再編集。
FAQのショート版。
小さな実績の紹介。
クライアント確認がなくても出せるネタを持つだけで、精神的な余裕が違う。
そしてもう一つ、メールの出し方を変えた。
悪い意味で圧をかけずに、プレッシャーだけをかける方法
レビューが返らないとき、怒るのは簡単だ。
でもそれはだいたいうまくいかない。
僕がよく使う文面はこんな感じだ。
お忙しいところ恐れ入ります。
今週の投稿について、◯日までにご確認いただけますと予定通り配信可能です。
もし難しい場合は、こちらで代替案を公開させていただきますのでご指示ください。
ポイントは三つある。
一つ目は、「期限」をさらっと入れること。
二つ目は、「予定通り配信可能」と未来形で書くこと。
三つ目は、「代替案を出す前提」にしておくこと。
責めない。
困っていますと言わない。
でも止まらない前提を示す。
これをやり始めてから、返信は早くなった。
なぜなら、「止まるかもしれない媒体」ではなく「止まらない媒体」になるからだ。
一度止まると、止めやすくなる。
止まらないと、止めづらくなる。
これは空気の話だが、かなり効く。
忙しい週でも止めない投稿設計
ここで、少しだけ実務の話を足す。
忙しい週ほど、投稿を軽量モードに切り替える。
週3本出しているなら、年度末は週1本にする。
ただしゼロにはしない。
デザインを毎回作り込まない。
画像1枚+短文でもいい。
テンプレートを三つ持っておく。
進捗共有型。
ちょっとした気づき型。
次回予告型。
フォーマットが決まっていると、思考コストが下がる。
年度末は企画力よりも体力勝負になる。だから軽くする。
そして目標を変える。
拡散を狙わない。接触を維持する。
この切り替えができるだけで、SNSは止まりにくくなる。
減らすことと、止めないことは両立できる
年度末は「やることを減らす」話をよくする。
でもSNSは少しだけ違う。
増やさなくていい。
凝らなくていい。
でも止めない。
これがちょうどいい。
忙しい週でも1本出せる設計にしておく。
クライアント依存を減らす。
返信がなくても動ける準備をする。
これだけで、年度末の詰まりは少し軽くなる。
まだ間に合う
今これを読んで、「もう止まっている」と思っている人もいるかもしれない。
でもまだ間に合う。
今週1本、軽い投稿を出す。
来週のネタを1つストックする。
テンプレを一つ作る。
それだけで流れは戻る。
SNSは派手な施策よりも、地味な継続でできている。
年度末はだいたいここで詰まる。
でも設計を少し変えるだけで、止まらなくなる。
忙しい週でも、ちゃんと動いている媒体は強い。
そして不思議と、動いている媒体は仕事も呼ぶ。
空気が流れているからだ。
まあ、そこまで大げさな話じゃない。
でも一度止めない設計にすると、次の年度末が楽になる。

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