新人が最初に覚えると強い「導線の見方」
新人に「導線を見てください」と言うと、だいたいこう返ってきます。
「……導線って、どこですか?」
わかる。
その反応、めちゃくちゃ正しいです。
Webディレクターの世界では「導線」という言葉が頻繁に出てきます。
でも、実はこれ、かなり抽象的な言葉です。
だから新人は迷子になる。
ページは見ている。
リンクも見ている。
でも、何をどうチェックすればいいのかわからない。
そして結果、こうなります。
「とりあえず全部見ました。」
うん。
それ、僕も新人のときやっていました。
今日はその話です。
新人が最初に覚えると強い「導線の見方」。
これは新人教育というより、先輩の準備の話でもあります。
4月の現場がちょっと楽になる、そんな話をします。
「全部見ました」がちょっと不安になる
4月。
なぜか質問が一気に増えます。
Slackの通知が止まらない。
同じ説明を何回もする。
「これどうすればいいですか?」ラッシュ。
あるあるです。
新人が悪いわけではありません。
むしろ真面目です。
ちゃんと確認しようとしている。
でも、質問の内容がこうなりがちです。
「このページ、問題なさそうです。」
「リンクは全部押しました。」
「特に変なところはなかったです。」
うん。
でもそれ、導線チェックではない。
ページ単体の確認になっています。
新人は、だいたい「画面」を見ています。
でも先輩は「流れ」を見ている。
この差が、質問ラッシュの原因だったりします。
新人は真面目にチェックしている。
でも先輩からすると、見てほしいポイントが違う。
だから会話がすれ違う。
「あー、わかる…」と思った人。
多分いま、現場にいますね。
新人が入ると何が起きるのか
新人が入ると、現場では3つの差が発生します。
知識の差。
用語の差。
仕事の見え方の差。
知識の差はわかりやすいです。
CMSの操作。
公開フロー。
デザイン確認。
でも、意外と大きいのが「仕事の見え方」です。
新人はページを見ます。
先輩は流れを見ます。
新人
「このページ大丈夫です。」
先輩
「そのページに来る人、どこから来る?」
新人
「……?」
こういう会話、あります。
新人は間違っていない。
ただ、見ている範囲が違う。
だから僕は新人にこう言います。
「ページは点。導線は線。」
点をチェックするのは大事です。
でもユーザーは点では動かない。
人は必ず“流れ”で動く。
検索結果 → 記事 → CTA → 申込み
広告 → LP → フォーム
SNS → 記事 → 商品ページ
この流れを見ないと、問題は見えない。
新人が迷子になるのは当然です。
誰も最初にこの話をしないから。
だから先輩の準備が効く
ここで大事な話です。
新人教育の話ではありません。
先輩の準備の話です。
新人にいきなり「導線を見て」と言っても、無理です。
見えないものは見えない。
だから先輩がやることはシンプルです。
導線を言語化しておく。
例えば、こうです。
「この記事の役割はこれ。」
・検索流入を取る
・サービスページに送る
・問い合わせにつなぐ
これを先に伝えるだけで、新人の見方が変わります。
ページの目的がわかると、チェックの視点が変わる。
「リンクあるか?」ではなく
「次に進みやすいか?」
これはかなり大きな違いです。
新人が導線を理解できないのは能力の問題ではありません。
前提が共有されていないだけ。
だから先輩の準備が効きます。
僕が新人にする具体策
僕が新人に最初にやることがあります。
「このサイト、3分で説明して。」
これです。
新人はだいたいこう言います。
「会社紹介のサイトです。」
「サービスを紹介しているサイトです。」
間違っていない。
でも、もう一歩。
そこでこう聞きます。
「ユーザーはどこから来る?」
すると少し考え始めます。
検索。
広告。
SNS。
次に聞きます。
「来た人は、最終的に何する?」
問い合わせ。
資料請求。
申し込み。
ここまで来ると、導線が見え始めます。
僕はよくホワイトボードにこう書きます。
検索
↓
記事
↓
サービスページ
↓
問い合わせ
新人はこの図を見ると理解します。
「あ、流れなんだ。」
そう。
導線は図で理解すると一気にわかる。
ここからチェックの視点を教えます。
記事からサービスページにリンクある?
そのリンク目立つ?
クリックしたあと迷わない?
新人のチェックはここで変わります。
今日からどうする?未来の自分が楽になる準備
完璧な先輩になる必要はありません。
でも、1つ準備しておくと未来の自分が楽になります。
おすすめはこれです。
導線メモを1枚作る。
内容はシンプルでいい。
流入
検索 / 広告 / SNS最初のページ
記事 / LP次の行動
サービスページゴール
問い合わせ / 資料請求
これを新人に渡すだけで、質問の質が変わります。
「このページ大丈夫です」
から
「記事からサービスページの導線弱いかもです」
に変わる。
これはかなり楽です。
Slackの通知も減ります。
新人教育って、全部を教えることじゃない。
見る視点を1つ渡すこと。
導線の見方は、その最初の一歩としてかなり強いです。
そして何より、未来の自分が楽になります。
来月の自分。
ちょっとだけ感謝すると思います。
