朝の電車に乗ると、イヤホンをしている人が多いことに気づきます。
音楽を聞いている人もいれば、動画を見ている人もいる。何も再生していないのに、とりあえず耳を塞いでいるような人もいます。
気持ちはよく分かります。
移動中って、ちょっと集中したいんです。
メールを返したり、会議前に資料を見直したり、提案書の構成を考えたり。
僕の場合はFIELD NOTEの記事を書いたり、文字校をしたりすることもあります。
でも電車は、だいたいうるさい。
アナウンスがあって、ドアの音がして、車両の揺れの音があって、人の会話もある。
別に怒っているわけではありません。
ただ、少しだけ世界の音量を下げたいと思うことがあります。
そんなときに欲しくなるものがあります。
ノイズキャンセリングヘッドフォンです。
今日はその話をします。
目次
Webディレクターを続けていると、だんだん欲しくなるもの
Webディレクターという仕事を続けていると、だんだん欲しくなるものがあります。
最初のころは、だいたいスキルです。
ディレクションのやり方、進行管理のコツ、クライアントとのやり取り。まずは仕事そのものを覚えたくなります。
でも数年続けていると、少し変わってきます。
欲しいものが、スキルだけではなく環境になってきます。
例えばこんなものです。
・大きいモニター
・ちょっと静かな会議
・終わらないSlackが少し落ち着く時間
・そして、余裕
人によって違いますが、どれも現場を続けていると少しずつ欲しくなるものです。
その中でも、わりと多くのディレクターが欲しくなるものがあります。
それが集中できる音環境です。
ディレクターの仕事は、考える時間が多い仕事です。
企画を考えたり、構成を考えたり、提案書を書いたり、メールを書いたりします。
しかも大体、締切がある。
つまり、集中したい時間がある仕事です。
ところがその集中時間が、意外と確保しにくい。
電車の中、カフェ、オフィス。どこにも少しずつ音があります。
その音が積み重なると、地味に集中力が削られます。
だから、だんだん欲しくなるんです。
音を消す装備が。
欲しいものは人それぞれ
ディレクターの「欲しいもの」は人によって違います。
ガジェットが好きな人もいます。
例えば4Kモニターやメカニカルキーボード、トラックボールなどです。
環境を求める人もいます。
静かな会議室や、まとまった作業時間、余裕のあるスケジュールなどです。
スキルを求める人もいます。
GAの理解を深めたいとか、UXを勉強したいとか、コピーライティングを学びたいとか。
どれも間違っていません。
ただ、仕事を長く続けていると、あるタイミングでこう思うことがあります。
集中できる環境がほしい。
集中できると、仕事はだいたい速く終わります。
速く終わると余裕ができます。
余裕ができると、また集中できます。
つまり集中は、仕事効率の入り口です。
そのための装備として、最近ずっと思っていることがあります。
ノイズキャンセリングヘッドフォンが欲しい。
電車の中は、意外といい作業場所
電車の中って、実は仕事が進みます。
座れた日なんて、かなり良い作業時間です。
Slackを返したり、メールを書いたり、資料を読んだりできます。
僕の場合は、FIELD NOTEの記事を書いていることもあります。
構成を考えたり、文章を整えたり、誤字を直したりします。
ただ、この作業には一つだけ問題があります。
音です。
電車の走行音やアナウンス、人の会話などが、意外と集中を削ります。
イヤホンで音楽を流す方法もありますが、音楽は音楽で集中を邪魔することがあります。
特に文章を書くときは、歌詞がある音楽が少し気になります。
そこで欲しくなるのが、ノイズキャンセリングです。
音楽を追加するのではなく、音を減らすという発想です。
ノイズキャンセリングを使うなら、だいたい候補は決まってきます。
SonyのWH-1000XM5とか、
BoseのQuietComfortシリーズとか。
このあたりの名前は、たぶん一度は見たことがあると思います。
そしてディレクターは、この段階でだいたいこうなります。
「欲しいな」
でも、すぐには買わない。
候補はもう決まっている。でも、まだ買っていない
さっきも書きましたが、候補はだいたいこの2つです。
SonyのWH-1000XM5。
それから、BoseのQuietComfortシリーズ。
この2つは、ノイズキャンセリングヘッドフォンの話になると、ほぼ必ず名前が出てきます。
レビューを見ても評価が安定している。
電車でも使いやすい。
長時間つけても疲れにくい。
つまり、「間違いなさそうなやつ」です。
ここまで来ると、だんだん想像が具体的になります。
電車の中でメールを返す。
移動中に構成メモを書く。
会議前に資料を見直す。
そのときに、周囲の音が少し遠くなる。
これ、かなり理想の環境です。
ただ、ここまで想像しているのに、まだ買っていません。
理由もだいたい分かっています。
まず、普通に高い。
ノイズキャンセリングヘッドフォンは、だいたい3万〜5万円くらいします。
そしてもう一つ。
今のイヤホンでも、一応は仕事ができてしまう。
これがディレクターの買い物を難しくします。
明確に困っているわけではない。
でも、あったら確実に快適になる。
この状態になると、頭の中で比較検討が始まります。
Sonyの方がノイキャン強いのか。
Boseの方が装着感いいのか。
持ち歩きやすいのはどっちか。
こうしてレビューを読み始めます。
比較記事を開きます。
YouTubeのレビュー動画も見ます。
気づくと、ヘッドフォンの市場調査をしています。
ディレクターって、だいたいこういうところがあります。
欲しいものがあると、なぜか導入検討プロジェクトが始まる。
だから候補はもう決まっています。
買う理由もかなり整理されています。
でもまだ、レジには進んでいません。
たぶんそのうち、何かのタイミングで買います。
出張が増えたとか、長い移動があったとか、そういうときです。
ディレクターの買い物って、だいたいそんな感じです。
ノイズキャンセリングを使うと、何が起きるのか
ここまで書いておいてなんですが、ノイズキャンセリングヘッドフォンって、たぶん人生を劇的に変えるガジェットではありません。
つけた瞬間に世界が変わる、というほどではないと思います。
ただ、地味に効くタイプの道具です。
ディレクターの仕事って、だいたいこういうところがあります。
一度に長時間集中するというより、
短い集中を何回も作る仕事です。
メールを返す。
資料を確認する。
Slackを読む。
会議前に構成を見直す。
こういう小さいタスクを、細切れの時間で処理していきます。
だから、集中の入り口が少しだけ整うだけでも、
作業の流れが変わります。
ノイズキャンセリングって、たぶんそういう道具です。
ノイズキャンセリングも、たぶん同じです。
電車の走行音が少し遠くなる。
周りの会話が少しだけ気にならなくなる。
それだけで、頭の中の作業スペースが少し広くなります。
メールを返すスピードが少し上がる。
構成メモをもう一段深く考えられる。
会議前の5分で資料をちゃんと読み直せる。
つまり、集中の立ち上がりが早くなるんです。
ディレクターの仕事は、集中の回数でだいたい決まります。
一日に何回、集中モードに入れるか。
それで仕事の進み方が変わる。
その入り口を作る装備だと考えると、ノイズキャンセリングヘッドフォンはかなり理にかなっています。
もちろん、なくても仕事はできます。
今までもできていました。
でも、こういう道具ってだいたい同じです。
買う前は
「まあ、なくてもいいかな」
と思っています。
買ったあとに
「なんで早く買わなかったんだろう」
と思うタイプのやつです。
だからたぶん、僕もそのうち買います。
電車の中で。
提案書を書くときに。
FIELD NOTEの記事を書くときに。
世界の音量を少し下げるために。
ディレクターって、だいたいこういうものが欲しくなるんです。

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