「ITベンチャー=自由」
そのイメージ、たぶん間違ってはいません。
でも、現場に入るとこうなることもあります。
「それ、会社ではちょっと…」
自由なはずなのに、怒られる。
先輩はOKなのに、自分はNG。
今回の相談は、そんな“見えないルール”にぶつかった話です。
座談会が盛り上がったので、かなり長い記事になっています。お時間のある時に読んでください。
相談内容
2025年に制作会社に入社したEMIです。
学生の頃、「ITベンチャーは自由な服装で働ける」と思い、今の会社に入りました。
入社当初はスーツやブラウスを着ていましたが、慣れてきた頃から自分の好きな服装で出社するようになりました。
すると、ディレクターチームのチーフに呼び出され、
「服装が会社で働くには適切ではない」と言われました。
派手すぎるつもりはなく、流行の服やジーンズなどです。
何がダメなのか具体的にわかりません。
髪色も自由と思い染めましたが、
「ディレクターはクライアントと会うから派手すぎるのはダメ」
と言われ、染め直しました。
ただ、先輩には金髪の人もいます。
「結果が出せるようになったらいいけど」と言われました。
何がOKで何がNGなのか分かりません。
自分だけ注意されるのも納得できず、パワハラなのではとも思っています。
どう考えればいいのでしょうか?
★寄ってたかって座談会
林
これ、めちゃくちゃいいテーマだね。
一見「服装」の話だけど、たぶん違うよね。
武
うん、服の話じゃない。
“誰がどこまで許されるか”の話だと思う。
村上
いやほんまそれやな。
先輩はOKで自分はNGって時点で、もうルールちゃうやんってなるもんな。
山本
EMIさんが納得できないのも自然です。
基準が明文化されていない状態で指摘されているので。
西田
でもな、現場ってだいたいそうやで。
ルールがあるようでない。
空気で決まってるやつ。
小川
言語化されていない「許容ライン」があるんですよね。
しかもそれが
・役職
・実績
・対外接点の有無
で変わる。
林
あー、それだ。
「服装のルール」じゃなくて、
“信用のレベルによって許される幅が変わる”って話か。
武
そう。
たとえばだけど、
同じ金髪でも
・クライアントから信頼されてる人
・実績がある人
なら「個性」で通る。
でも新人は
「会社の顔として大丈夫か?」って見られる。
村上
それ、理屈としては分かるけど、
言われた側は納得しづらいよな。
山本
そうですね。
「結果が出せるようになったらいい」という言い方は、
説明としてはかなり不親切です。
西田
せやけどな、
言ってること自体はそんなにズレてない気もする。
出口
少し整理すると、
・自由な会社=何でもOKではない
・対外的な印象は常に評価されている
・ただし、その基準が曖昧
この3つが混ざっている状態ですね。
出口
少し整理すると、
・自由な会社=何でもOKではない
・対外的な印象は常に評価されている
・ただし、その基準が曖昧
この3つが混ざっている状態ですね。
高橋
あと、もう一つ。
「派手かどうか」って、
完全に主観なんですよ。
だからこそトラブルになる。
編集長
でもさ。
1年目の子が、10年目の先輩と同じ土俵で
「私も同じ扱いをしてください」って言ってきても、
正直、私はそうはできないな。
仕事ができるようになってから、
そういうことは言って、って思っちゃう。
本当は別に、髪染めてもいいし、好きな服着てもいいと思うんだけどね。
ただ、一応会社だからさ。
それなりにTPOに合ったものにした方がいいとは思う。しかもディレクターならなおさら。
客先に行ったときに、自分の見た目である程度会社を判断されちゃう可能性があるわけで。
もしそれでマイナスに見られたときに、それをプラスに戻せるかどうか。
その“戻す力”があるかどうかが、
1年目と10年目で「やっていいかどうか」が分かれるラインなんじゃないかな。

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