Webディレクター、アルファベット好きがち

KPIって言うけど、どの数字のこと?

Webディレクターをやっていると、アルファベットがどんどん増えていきます。

KPI。
CV。
CVR。
CTR。
CPA。

会議でも普通に飛び交います。

「今回のKPIはここですね」
「CVRは悪くないですね」
「CTRがちょっと弱いですね」

で、内心こう思ってませんでした?

「……で、どの数字のこと?」

言葉としては分かるんです。
でも、「どこを見てそう言ってるのか」が分からない。

なんとなくそれっぽく頷いて、なんとなくそれっぽい数字を見て、なんとなく会話をやり過ごす。

あとからGAを開いてみると、数字は山ほどある。
ユーザー、セッション、PV、直帰率、コンバージョン。

「いや、どれだよ」

KPIって便利な言葉なんですが、実はかなり曖昧です。
“何を指しているか”は、プロジェクトごとに違う。

だからこそ、「KPIを見よう」と言われても、
前提が共有されていなければ、見ている数字がズレていることに気づけません。

だからこの記事では、
「で、結局どの数字見ればいいの?」にちゃんと答えます。

アルファベットを言うと、なんとなく賢そうに聞こえる

Webの仕事には、アルファベットの略語がとても多いです。

KPI。
CV。
CVR。
CTR。
CPA。

こういう言葉を会議で使うと、なんとなくそれっぽく聞こえます。

「CVRが改善しています」
「CTRが弱いですね」

言っていることはシンプルです。

でも、アルファベットになると、急に専門っぽい雰囲気が出ます。

ディレクター界隈には、ちょっと面白い現象があります。

誰かがアルファベットを言うと、
みんな分かった顔をする。

でも実際には、全員が完全に理解しているわけではありません。

CVは分かる。
でもCVRは一瞬考える。

CTRも聞いたことはあるけれど、
クリック率だったか、コンバージョン率だったか、少し迷う。

そんな経験、結構あると思います。

アルファベットは便利です。
でも便利すぎて、中身をぼんやりさせる言葉でもあります。

KPIは、特定の数字ではない

KPIは「Key Performance Indicator」の略です。

日本語にすると「重要業績評価指標」です。

名前は難しそうですが、意味はシンプルです。

そのプロジェクトで一番大事な数字。

それがKPIです。

ここで重要なのは、KPIは固定の数字ではないということです。

例えばECサイトなら。

売上が目標になります。
その途中で重要になる数字があります。

商品ページ閲覧数。
カート投入率。
購入率。

こういう数字がKPIになります。

一方で、メディアサイトの場合。

目的は売上ではなく、読まれることです。

そうするとKPIは変わります。

PV。
滞在時間。
回遊率。

同じWebサイトでも、KPIはまったく違います。

つまりKPIという言葉は、このプロジェクトで一番大事な数字を決めましょうという意味で使われていることが多いです。

CVRとCTR、どっちがどっち問題

解析のアルファベットで、よく起きるのがこれです。

CVRとCTR、どっちがどっちだっけ?

似ています。

CVR。
CTR。

アルファベット3文字。
しかもRで終わる。

現場でも、意外と混ざります。

CVRは
Conversion Rate

コンバージョン率です。

CV ÷ セッション。
つまり、訪問した人のうち何人が成果につながったか。

CTRは
Click Through Rate

クリック率です。

表示されたもののうち、何回クリックされたか。

広告やバナーの話になるとよく出てきます。

つまりシンプルに言うと、

CVR → 成果の割合
CTR → クリックの割合

覚え方はこれくらいで十分です。

アルファベットが並ぶと難しそうに見えますが、
中身はだいたいシンプルです。

KPIという言葉を知らなかったころ

今でこそ普通に使っていますが、昔はKPIという言葉を知りませんでした。

ディレクターを始めたばかりのころです。

GAは開きます。
数字も見ます。

でも、見ているだけでした。

PVは増えている。
ユーザー数も増えている。

それで、どうなのか。

正直、よく分かっていませんでした。

会議でも、こういう言い方をしていました。

「アクセスは増えています」
「数字は悪くないと思います」

今思うと、かなりふんわりしています。

KPIという言葉を知ってから、数字の見方が変わりました。

どの数字を見るのかを先に決める。

それだけで、数字の意味がかなり分かりやすくなります。

GAでまず見る数字はどこか

GAの画面を開くと、数字がとても多いです。

全部見ようとすると、だいたい迷子になります。

なので、最初はこの3つを見るだけでも十分です。

ユーザー数。
PV。
コンバージョン。

人は来ているのか。
読まれているのか。
成果は出ているのか。

この3つを見ると、サイトの状態はだいたい分かります。

流入が少ないなら集客。
PVが弱いならコンテンツ。
CVが弱いなら導線。

GAは数字が多いツールですが、見る場所を決めるとシンプルになります。

今日からどうする?

もし会議でKPIという言葉が出てきたら、こう考えると分かりやすいです。

それって、どの数字のこと?

これだけです。

そして、自分がKPIを決める立場なら。

まず一つ決めます。

PVを伸ばすのか。
CVを増やすのか。
ユーザーを増やすのか。

一番大事な数字を一つ決める。

それがKPIです。

アルファベットの言葉は難しそうに見えます。

でも、やっていることは意外とシンプルです。

ディレクターの仕事も、だいたい同じです。

アルファベットは増えていく。
でも中身は、そこまで難しいものではありません。

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投稿者

高橋 颯人
高橋 颯人
SEOコンサル出身。数値分析と戦略立案を得意とし、Webディレクター向けに“数字で語る進行管理”を提唱している。GA4やSearch Consoleを使った改善提案を得意とし、数字に苦手意識を持つディレクターにもわかりやすく解説する記事で人気。