Webディレクター、アルファベット好きがち

MTG、もう少し減らせませんか

朝、カレンダーを開いた瞬間に、少しだけ静かに閉じたくなる日があります。

10:00〜11:00 MTG
11:00〜11:30 MTG
13:00〜14:00 MTG
15:00〜16:00 MTG

気づくと、1日の半分が埋まっている。

「今日はあまり作業できなさそうですね」と軽く言いながら、内心ちょっと焦っている。
結局、夕方から作業を始めて、なんとなく残業前提の流れになる。

ディレクターをやっていると、だいたい一度はこの状態になります。

そして、もう一つ気になることがあります。

MTGって、普通に略してるけど、これ一般的なんだろうか。

今日はそんな、MTGとアルファベットの話です。

MTGが増えると、作業はどこにいくのか

MTG自体が悪いわけではありません。

むしろ必要です。
認識を揃える。
方向性を決める。
詰まりを解消する。

でも、増えすぎると別の問題が出てきます。

自分の作業時間が消える。

MTG中は基本的に、判断か会話に集中します。
だから手は動かない。

議事録を書いて、タスクを整理して、次のアクションを決める。
ここまでは仕事です。

でもそのあと、自分のタスクが残る。

ワイヤー修正。
資料作成。
メール返信。

それらはMTGの外に押し出される。

結果、夕方から一気にやることになる。

これ、かなりのあるあるです。

そしてもう一つ。

MTGが増えるほど、会話のスピードが上がる。

「それ、WIPでいいですか?」
「一旦FIXします?」
「スコープ的にどうですか?」

気づくと、アルファベットが増えている。

MTGって、外の人にも通じるんだろうか

社内だと、普通に使います。

「今日のMTG何時でしたっけ?」
「このあとMTあります?」

何の違和感もない。

でも、ふと外部の人との会話で出すと、少し間が空くことがあります。

「では次回のMTGで…」

「あ、ミーティングですね」

言い直される。

その瞬間に気づきます。

あれ、これって内輪の言葉だったのか。

同じようなもの、いくつかあります。

例えば。

・WIP(Work In Progress:作業中)
・FIX(確定)
・ASAP(できるだけ早く)

社内だと通じる。
でも対外だと、ちょっと説明が必要になる。

しかも厄介なのは、意味が微妙にずれていることです。

FIXは「確定」なのか「修正」なのか。
ASAPは「今すぐ」なのか「なるべく」なのか。

人によって解釈が違う。

ディレクターは、このズレに一番弱いポジションです。

なぜディレクターはアルファベットを使いたがるのか

これ、たぶん理由があります。

言葉を短くしたい。

ディレクターの会話は、基本的に情報量が多いです。

・状況説明
・判断
・依頼
・確認

これを一気に話す。

だから短縮したくなる。

MTG。
WIP。
FIX。

一言で済む。
便利です。

でももう一つ理由があります。

ちょっとだけ、曖昧にできる。

「FIXします」は便利です。

確定します。
修正します。
どちらにも取れる。

「ASAPでお願いします」も同じです。

急いでほしい。
でも強く言い切らない。

ディレクターは、関係者の間に立つ仕事です。
だから、少し余白のある言葉を使いたくなる。

でもその余白が、ズレを生むこともある。

社内MTGと対外MTGで、何を変えるか

ここは少しだけ整理しておくと楽になります。

まず社内MTG。

ある程度、略語を使って大丈夫です。
共通認識があるから。

ただし、新人がいるときは一度だけ言い換える。

「これ、WIP、作業中って意味です」

最初に一回だけ補足する。
それだけで、後の会話がスムーズになります。

次に対外MTG。

ここはシンプルです。

略さない。

MTG → ミーティング
FIX → 確定 or 修正
ASAP → できるだけ早く

全部展開する。

これだけで、ズレがかなり減ります。

もし使うなら、こう言えばいいです。

「こちら、WIP、作業中の状態です」

一度だけ説明する。

ディレクターの仕事は、伝えることです。
かっこよく言うことではない。

今日からできる、小さな一手

もし最近、MTGが多くて作業が進まないと感じているなら。

そして会話が少し速すぎると感じているなら。

これを一つだけやってみてください。

「それ、日本語にするとどういう意味ですか?」と一度聞く。

自分が言う側でも、聞く側でもいいです。

例えば。

「それ、FIXってことは確定でいいですか?」
「ASAPって、今日中のイメージですか?」

これだけ。

一回止める。

すると、不思議と会話が整います。

MTGは減らせないかもしれない。
でも、ズレは減らせる。

そしてズレが減ると、やり直しが減る。
やり直しが減ると、作業時間が戻ってくる。

ディレクターって、だいたいアルファベット好きがちです。

でもたまに、日本語に戻す。

それだけで、現場は少し楽になります。

そしてできれば。

MTGも、あと1本くらい減らしたいですね。

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投稿者

藤井 真帆
藤井 真帆
編集プロダクション出身。働き方やキャリア形成をテーマに、Webディレクターやクリエイターの“リアルな悩み”に寄り添う記事を多く執筆。取材経験を活かし、読者の気持ちに近い視点で「働き方を整えるヒント」を発信している。