Webディレクター界隈には、ちょっとした共通のクセがあります。
アルファベット三文字が好きです。
KPI。
CTR。
CVR。
LTV。
そしてCTA。
打ち合わせでも普通に飛び交います。
「この投稿、CTA弱いですね。」
「CTAもう少し強めにしましょう。」
「CTAの位置変えます?」
新人のころ、これを聞くたびに思っていました。
CTAって、なに。
もちろん調べました。
CTA。Call To Action。
ユーザーに行動を促すための導線。
「今すぐ購入」「詳しくはこちら」「資料請求はこちら」みたいなボタンのことです。
なるほど。
理解しました。
ボタンのことね。
最初は完全にそう思っていました。
でもSNSの仕事をやるようになってから、少しずつ違和感が出てきます。
SNSの打ち合わせでも、普通に言うんです。
「この投稿、CTAどうします?」
そのときふと思いました。
SNSって、ボタンなくない?
ここで初めて気づきました。
SNS担当が言うCTAは、
普通のWebのCTAとは少し違うんです。
若手のころ、CTAを完全に勘違いしていた
若手のころの僕は、CTAをかなり単純に考えていました。
CTA=ボタン。
つまりこういうものです。
「詳しくはこちら」
「購入はこちら」
「資料請求はこちら」
明確です。
分かりやすいです。
ユーザーの行動も想像しやすい。
だからSNSの投稿でも同じように考えていました。
例えばこんな投稿です。
新商品を紹介します。
商品の特徴を書きます。
最後にリンクを貼ります。
そして一言。
「詳しくはこちら。」
完璧です。
CTAあります。
でも、反応は普通です。
むしろ弱いことが多い。
最初は理由が分かりませんでした。
CTA入れてるのに。
行動促してるのに。
でもあるとき先輩に言われました。
「それ、広告のCTAだね。」
この一言で、ちょっと理解が進みました。
SNSの投稿って、そもそも広告とは空気が違います。
広告は、売る場所。
SNSは、流れてくる場所。
ユーザーは何かを買うつもりでSNSを見ていません。
なんとなく見ています。
暇つぶしです。
情報収集です。
その流れの中で突然「詳しくはこちら」って言われても、
あまり動かないんです。
ここで初めて気づきました。
SNSのCTAは、
もっと遠いところにある。
SNS担当のCTAは「ボタン」じゃない
普通のWebサイトのCTAはシンプルです。
ページを見る。
ボタンを押す。
行動する。
一本道です。
でもSNSは少し違います。
SNSにはボタンがありません。
投稿しかありません。
だからSNS担当が考えるCTAは、もう少し段階的になります。
例えばこんな行動です。
・いいねしてもらう
・コメントしてもらう
・シェアしてもらう
・プロフィールを見てもらう
・リンクをクリックしてもらう
つまりSNSのCTAは、
行動を一歩ずつ作っていく設計になります。
投稿を見る。
興味を持つ。
反応する。
プロフィールを見る。
リンクをクリックする。
やっと外のページに出ます。
この構造を理解してから、投稿の作り方が少し変わりました。
SNSの投稿は、
商品説明を書く場所ではありません。
会話を始める場所です。
ここにCTAが入ります。
SNSのCTAは「最後の一言」
SNS運用をやっていると、面白い瞬間があります。
投稿の内容はほとんど同じ。
でも最後の一言だけ変える。
すると反応が変わります。
例えばこんな投稿。
「この機能、実はこんな使い方ができます。」
ここで終わると、普通です。
でも最後にこう書きます。
「これ、知ってました?」
それだけでコメントが増えます。
もう一つ。
「このツール便利です。」
これも普通です。
でもこう変えます。
「皆さんはどのツール使ってますか?」
するとコメント欄が動きます。
つまりSNSのCTAは、
ボタンではなく会話のきっかけです。
質問。
共感。
呼びかけ。
全部CTAになります。
若いころはこれが分かっていませんでした。
CTAはボタンだと思っていました。
でも今はこう考えています。
SNSのCTAは、一言。
そしてその一言が、投稿の温度を決めます。
SNS担当は、CTAをずっと考えている
SNS担当って、なぜかCTAをずっと考えています。
投稿を書きます。
画像を作ります。
スケジュールを調整します。
ここまで来ると、仕事は終わった感じがします。
でも最後に必ず出てくる話があります。
「で、CTAどうする?」
この時間、意外と長いです。
理由はシンプルです。
SNSは最後の一行で結果が変わるからです。
例えばこうです。
「詳しくはプロフィールから。」
これは普通です。
でもこう書きます。
「詳しい内容はプロフィールのリンクにまとめています。」
少し自然になります。
さらにこう書きます。
「詳しい内容はプロフィールのリンクにまとめています。気になる方はぜひ。」
ちょっと柔らかくなります。
SNSのCTAは、強すぎてもダメです。
広告っぽくなります。
ユーザーは急に距離を取ります。
でも弱すぎてもダメです。
行動が起きません。
だからSNS担当はずっと調整しています。
投稿を書き終わったあとに、
最後の一行を何回も書き直します。
これはある意味、
SNS運用の一番SNSっぽい仕事かもしれません。
今すぐ使えるSNSのCTAパターン
ここまで読んでくれた人向けに、少し実務的な話も。
SNSで使いやすいCTAパターンをいくつか置いておきます。
そのまま使えるものです。
コメント誘導CTA
「皆さんはどう思いますか?」
「これ使ったことありますか?」
「おすすめあったら教えてください。」
共感CTA
「これ、あるあるですよね。」
「同じ経験ある人いますか?」
保存CTA
「あとで見返す用に保存しておくと便利です。」
プロフィール誘導CTA
「詳しい内容はプロフィールのリンクにまとめています。」
SNSのCTAは、派手なものではありません。
小さな一言です。
でもこの一言で、投稿の反応は結構変わります。
だからSNS担当は今日も考えています。
投稿を書き終わったあと、
ほぼ毎回こう言っています。
「で、CTAどうする?」
Webディレクター、アルファベット好きがち。
その中でもCTAは、
SNS担当がかなり長く付き合う三文字です。

-150x150.png)



