SNSを見ていると、純粋に楽しめなくなる瞬間がある。
「この投稿、いいな」と思うより先に、「どういう会議を経て出てきたんだろう」と考えてしまう。
テキストの一言、画像のトンマナ、投稿時間、ハッシュタグの並び。
それらを見た瞬間に、裏側の打ち合わせ風景や、チャットのやり取りや、修正の往復回数を勝手に想像している自分がいる。
これは別に誇らしいことでもないし、自慢にもならない。
ただの職業病だ。
Webの仕事をしていると、無意識の思考パターンが日常にまで染み出してくる。
今回はその話をする。
笑いながら読んでもらえたらうれしい。
でもきっと、「あ、これ分かる」となる人も多いはずだ。
目次
投稿を見た瞬間に「誰が止めなかったんだろう」と考えてしまう
タイムラインに流れてきた企業アカウントの投稿を見て、「これは攻めたな」と思うことがある。
炎上まではいかないが、明らかにギリギリを攻めている表現や、ちょっと解釈が割れそうな言い回し。
普通のユーザーなら、「おもしろい」か「ちょっと怖い」かで終わるところを、僕はつい考えてしまう。
これ、社内で誰がOK出したんだろう。法務は通ったのか。最後に止める人はいなかったのか。
別に責めたいわけではない。
むしろ逆で、「どの立場の人が、どういう前提でGOを出したのか」が気になってしまう。
企画の裏側を知っているからこそ、投稿そのものよりも、「そこに至るプロセス」が気になる。
これはもう、無意識だ。
投稿を見た瞬間に「誰が止めなかったんだろう」と考えてしまう
タイムラインに流れてきた企業アカウントの投稿を見て、「これは攻めたな」と思うことがある。
炎上まではいかないが、明らかにギリギリを攻めている表現や、ちょっと解釈が割れそうな言い回し。
普通のユーザーなら、「おもしろい」か「ちょっと怖い」かで終わるところを、僕はつい考えてしまう。
これ、社内で誰がOK出したんだろう。法務は通ったのか。最後に止める人はいなかったのか。
別に責めたいわけではない。
むしろ逆で、「どの立場の人が、どういう前提でGOを出したのか」が気になってしまう。
企画の裏側を知っているからこそ、投稿そのものよりも、「そこに至るプロセス」が気になる。
これはもう、無意識だ。
バズっている投稿を見ると「再現性あるのか」を考えてしまう
タイムラインで数字が跳ねている投稿を見ると、素直に「すごい」と思う前に、「これ再現できるのかな」と考えている。
そのアカウントのフォロワー属性はどうか。
この文脈は今だけのものか。
偶然性がどれくらい含まれているか。
こういう視点で見てしまうから、純粋な感動は少し薄れる。
でも同時に、「これはタイミング勝ちだな」とか「この切り口は使えるな」とか、勝手に分析している。
誤解しないでほしいのは、冷めているわけではないということだ。
むしろ、面白いからこそ分解したくなる。
Webの仕事をしていると、成功事例をそのまま飲み込むことができなくなる。
必ず一回、裏返してしまう。
ちょっとした違和感を「企画段階のズレ」として見てしまう
個人アカウントでも同じだ。
「なんかこの投稿、ちょっと惜しいな」と思ったとき、僕はたいていこう考えている。
企画の段階で、目的が少しズレていたんじゃないか。
想定読者の解像度が甘かったんじゃないか。
本来なら「好みじゃないな」で終わるはずの違和感を、わざわざ構造の話にしてしまう。
これも職業病だ。
日常の中で、常に「設計のズレ」を探している。
無意識にやっているから、止めようと思っても止まらない。
友人の投稿にも、つい導線を考えてしまう
友人がカフェの写真を投稿している。
普通なら「いいね」で終わる。
でも僕は、「この写真、ストーリーズの方が合ってないか」とか、「この一文、もう少し具体的にしたら保存されやすそう」とか考えている。
誰も頼んでいないのに、勝手に改善案が浮かぶ。
口には出さない。出したら嫌われるから。
でも、頭の中ではずっとやっている。
これが日常に染み出した思考パターンだ。
企画の裏側を想像するのは、たぶん悪いことではない
ここまで読むと、ただの面倒くさい人みたいだ。
でも、この思考があるからこそ、企画の精度は上がる。
投稿を見て、「なんでこれが伸びたんだろう」と考える癖があるから、次の仮説が立てられる。
違和感をそのままにしないから、改善点が見つかる。
Webの仕事は、表に出るものよりも、裏側の設計が勝負になる。
だから裏側を想像する癖は、ある意味では武器だ。
ただ、プライベートでもずっと発動しているのは、ちょっと困る。
気づけば、日常も「企画目線」で見ている
駅の広告を見て、「このキャッチはA案とB案で揉めただろうな」と想像する。
テレビCMを見て、「この構成、3秒で離脱しないように作ってるな」と考える。
もはやSNSに限らない。
街中のあらゆるコンテンツを、企画の裏側から見ている。
「知られていないWebの仕事の姿」と言うと大げさだが、実際はこんな感じだ。
華やかに見える仕事の裏で、常に構造を考えている。
だからこそ、たまに何も考えずにスクロールできる人が少しうらやましくなる。
でも結局、やめられない
職業病だと分かっていても、やめられない。
SNSを見るたびに、企画の裏側を想像してしまう。
でも最近は、それも悪くないと思っている。
裏側を想像できるということは、それだけ現場を経験してきた証でもある。
もしあなたが同じように考えてしまうなら、それはきっと、ちゃんと仕事をしている証拠だ。
ちょっと面倒くさいけど、まあ、悪くはない。

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