年度末って、なんだか空気が違います。
みんな少し早口で、少しだけ目が忙しい。
予定表はすでに埋まっているのに、さらに何かが入ってくる予感がする。
Webの現場でも、例外ではありません。
公開ラッシュ。
修正の追い込み。
次年度の準備。
そしてなぜか、「これ、3月中にお願いできますか?」という言葉が増える。
そんな時期に、私が毎年やっていることがあります。
それは、予定を詰めることではなく、先に余白を確保することです。
今日は、その話をします。
難しい話ではありません。
でも、年度末にこそ効いてくる話です。
年度末は「想定外」が予定に入ってくる
年度末は、だいたい何かが起きます。
大きなトラブルというより、小さな変更の連続です。
急な差し込み案件。
予算消化の駆け込み修正。
人事異動前の確認依頼。
「このタイミングで?」という相談。
これらは、予想はできても、具体的な中身までは読めません。
だから私は、予定を完璧に埋めません。
最初から、3月のどこかに「余白」を置いておきます。
午前を丸ごと空ける。
1日を軽めのタスクにする。
週の後半を詰めすぎない。
進行表には、はっきりと「空き」とは書きません。
でも、心の中では「ここは吸収用」と決めています。
すると、不思議なことに、だいたいそこに何かが入ります。
そして、「想定内」として処理できます。
年度末は忙しい。
だからこそ、忙しさを前提に組みます。
余白は“後で作る”と、だいたい作れない
よくあるのが、「詰まったら調整しよう」という考え方です。
気持ちは分かります。
まずは目の前の予定をこなす。
余裕ができたら調整する。
でも、年度末に余裕はなかなかできません。
後から余白を作ろうとすると、誰かの予定を動かすことになります。
それは想像以上に大変です。
だから、最初に少しだけ緩く組みます。
全部を100%で埋めない。
8割くらいで止めておく。
この2割が、あとから効いてきます。
修正が増えても吸収できる。
相談が来ても対応できる。
自分の判断ミスもカバーできる。
余白は、暇のためではありません。
吸収のためのスペースです。
「何もしない時間」をあえて置く
余白といっても、ぼんやりする時間ではありません。
予定を入れない時間のことです。
私は年度末の週に、意図的に「何も入れない時間帯」を作ります。
打ち合わせも、確認も、作業も入れない。
その時間は、だいたい何かに使われます。
急な修正対応だったり。
進行の立て直しだったり。
単純に遅れていた作業の回収だったり。
そして時々、本当に何も起きない日があります。
そのときは、進行表を見直します。
次年度の準備を少し進めます。
それだけでも、十分価値があります。
余白は、暇つぶしではありません。
呼吸を整える時間です。
今からでも間に合う
ここまで読んで、「もう予定埋まってるんだけど」と思った人もいるかもしれません。
大丈夫です。
まだ間に合います。
全部を動かさなくていい。
どこか一つ、少しだけ軽くする。
30分でもいい。
1時間でもいい。
「ここは吸収用」と決めるだけでも、感覚が変わります。
年度末の怖さは、予定が多いことではありません。
全部が確定している気がしてしまうことです。
でも実際は、毎日何かが動きます。
だったら、最初から動く前提で組めばいい。
今からでも、今日の終わりに、今週の予定を一度眺めてみる。
少しだけ緩められる場所がないか探す。
それだけで、3月の景色は少し変わります。
余白を作る人が、現場を楽にする
年度末の現場で、先にやっておくべきことは、気合いではありません。
効率化でもありません。
余白を作ることです。
余白があると、トラブルが起きても慌てません。
修正が増えても、声が荒れません。
「まあ、ここで吸収しよう」と言えます。
それは、現場の空気を少しだけ柔らかくします。
忙しさは消えません。
でも、扱いやすくなります。
余白は、贅沢ではありません。
年度末の必需品です。
今からでも遅くない。
少しだけ、予定より先に余白を確保してみる。
きっと、3月の終わりに「あの時やっておいてよかった」と思います。
そして来年も、また同じことをやります。
これ、毎年のあるあるです。

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