Webディレクター、だいたいこれがほしい

既読をつけなくていい日

有給を取った日の朝って、だいたいこうなりませんか。

目覚ましをかけない。
少しゆっくり起きる。
コーヒーを入れる。

今日は休みです。

でも、ふと携帯を見る。

Slackの通知が1件。
メールが2件。

「休みだし、あとでいいよね」と思う。
でも気づくと、指が動いています。

開く。
読む。
状況を理解する。

そして少しだけ考える。

「これ、返信しておいた方がいいかな。」

気づくと返信している。

あれ、これ休みじゃなかったっけ。

ディレクターを続けていると、こういう日が増えます。

だから最近、私には欲しいものがあります。

ガジェットでもなく。
スキルでもなく。

既読をつけなくていい日。

勝手にそう呼んでいます。

Webディレクターを続けていると、だんだん欲しくなるもの

この仕事を続けていると、少しずつ欲しくなるものがあります。

例えばこんなものです。

・通知が鳴らない午前中
・会議が一つもない水曜日
・判断をしなくていい午後
・誰にも呼ばれない1時間

どれも、ちょっとしたものです。

高いガジェットではありません。
特別なスキルでもありません。

でも現場を続けていると、だんだん思うようになります。

ああ、今日は判断しなくていい日だったらいいのに。

ディレクターの仕事は、基本的に通知の仕事です。

Slack。
メール。
チャット。
メンション。

誰かが何かを聞いてくる。
誰かが何かを決めようとしている。

そして、そこに返事をする。

それが仕事です。

だから、常に反応している状態になります。

気づくと、休日でも少し反応している。

Slackには既読はない。でも、読んでしまう

Slackには既読という機能はありません。

LINEみたいに「既読」がつくわけではない。
読んだことが相手に伝わるわけでもない。

でも。

通知を見ると、読んでしまう。

そして内容を理解してしまう。

理解すると、少しだけ考えてしまう。

これが曲者です。

返信しなくても、頭の中で仕事が始まる。

「あ、これA案の方がよさそう。」
「この仕様、ちょっと危ないかも。」

そう思った瞬間、もう半分仕事モードです。

30秒しか見ていないのに、頭は完全に仕事に戻る。

この状態、よくあります。

完全に働いているわけではない。
でも完全に休んでもいない。

一番回復しないやつです。

ディレクターが欲しいのは、だいたい余白

いろんな人に聞くと、欲しいものは本当にバラバラです。

AirPods Proが欲しい人。
27インチモニターが欲しい人。
MacBook Proを新しくしたい人。

全部分かります。

でも、長く続けている人ほど、だんだん同じことを言い始めます。

「会議がない日がほしい。」

「通知が少ない日がいい。」

「判断しなくていい時間がほしい。」

つまりこれです。

余白。

ディレクターの仕事は、判断の連続です。

どれを優先するか。
誰に頼むか。
どこで止めるか。

この判断、実はかなり体力を使います。

だから余白がないと、どんどん疲れていく。

そして休日にSlackを見てしまう。

ちょっと読んでしまう。

ちょっと考えてしまう。

これを繰り返していると、休みが薄くなります。

だから私が欲しいのは、すごくシンプルです。

既読をつけなくていい日。

もし本当に「既読をつけなくていい日」があったら

想像してみてください。

有給の日。

Slackは開かない。
メールも見ない。

通知が来ても、そのまま。

朝はゆっくり散歩。
昼はカフェ。
夕方は本を読む。

それだけ。

仕事のことを一度も考えない。

次の日どうなるか。

頭が軽い。
判断が速い。

そして不思議なことに、優しくなります。

ディレクターって、忙しいときほど言葉が強くなります。

急いでいる。
判断が多い。
余裕がない。

だから少しきつくなる。

でも、ちゃんと休んだ次の日は違います。

「あ、それいいですね。」
「じゃあそれでいきましょう。」

少し柔らかくなる。

これ、地味に大事です。

今日からできる「既読をつけなくていい日」の作り方

もし休みの日にSlackを見てしまう人は、これを一度やってみてください。

有給の前日に、Slackに一言書いておきます。

例えばこうです。

「明日は有給なので、返信は明後日になります。急ぎは○○さんにお願いします。」

これだけ。

すると、自分の中でルールができます。

「あ、今日は見なくていい日だ。」

最初は少し落ち着きません。

通知が気になる。
何か起きている気がする。

でも、大体のことは次の日でも大丈夫です。

プロジェクトは、意外と回っています。

むしろ、休んだ方が判断が速くなる。

ディレクターって、だいたいこれが欲しいんじゃないかなと思います。

新しいガジェットでもなく。
完璧な進行表でもなく。

ちゃんと休める一日。

既読をつけなくていい日。

それだけで、だいぶ回復します。

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投稿者

藤井 真帆
藤井 真帆
編集プロダクション出身。働き方やキャリア形成をテーマに、Webディレクターやクリエイターの“リアルな悩み”に寄り添う記事を多く執筆。取材経験を活かし、読者の気持ちに近い視点で「働き方を整えるヒント」を発信している。